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2017.07.24 Monday  | - | - | - | 

映画『7月24日通りのクリスマス』

7月24日通りのクリスマス ~リスボンからのプレゼント~
 今度は「地味でもてないダメ女」役とは、中谷美紀もいろいろ忙しいねえ〜。
 ここ最近の彼女の名役者っぷりは凄まじいものがあるので、それを期待して観に行きました。

 実際、導入部の「何をやってもダメダメな中谷美紀」を見るのは、なかなか新鮮で面白かった。

 そんなサユリ(中谷美紀)が路面電車のベンチで落ち込んでいると、突然地面に影絵が次々と映し出される。
 それに彼女が吹き出すと、なぜか後ろから憧れの超モテ男聡史大沢たかお)が現れ、微笑んで一言。

 「やっと笑ったね。笑った方が可愛いよ。」

 …なんじゃその少女漫画みたいなヒロインご都合主義は!?もうね、正直この時点で帰りたくなりましたよ。

 が、次のシーンでサユリが、いがらしゆみこの少女コミックを落としたことで、はたと気付いた。

 あー、そっか!このセリフって『キャンディ・キャンディ』の「丘の上の王子様」のパロディじゃん!

 そこに気付いてからは、「なるほど、この作品は少女漫画のパロディ映画として観ればいいのか」と頭を切り替えられたおかげで、割とその先も楽しめました。この見方が正しいかどうかは知らん。


 出演者の役柄はいずれもかなり記号的で、みんな「はい、あなたはこういう役です」というパートをそのまま演じてるだけ、という印象。

 特に聡史は
「社会的にも成功した、手の届かない憧れのいい男。でも本人はそんな外面だけでなく、ちゃんと一人の男としての中身も見てもらいたいと思っている。」
 …それ以上でも以下でもない、といった単なるアイコン的存在で、キャラとしてはこの上なくつまんない。
 大沢たかおも、こんな役演じてて楽しいんだろうか?彼がサユリに惹かれる過程も理由もほとんど描かれていないし、当然説得力も皆無だ。

 <ネタバレ→>サユリの弟・耕治安部力)とメグミ上野樹里)の結婚式にしても、「おいおい、身内の結婚式でそんなのありかよー!?」というハチャメチャぶり。
 一人ずつ順番に立ち上がってスピーチすんのも、なんだか小学校の卒業式を見ているようで微笑ましい、かも。 

 極めつけは、海原和子YOU)が唐突に取り出した、例の宝石を散りばめた靴!これには「何でそんなもん持って来てんだよ!」と全力で突っ込みながら爆笑しました。YOUさんも、よーやるわ。
<←ネタバレ>


 と、小バカにしたようなことを書いてはきたが、役者が記号的な分、後半のサユリ→メグミ、聡史→耕治の自己投影キャッチボールは、きちんと描けていたと思う。

 キャラとして良かったのは、まず本屋の店員のダメ男・森山佐藤隆太)。
 普段はおどけつつも、せつない表情や優しい微笑も見せるなど、この作品で一番感情がちゃんと出ていた。
 <ネタバレ→>パラパラ漫画での告白<←ネタバレ>も、綺麗な演出でありながら、ちゃんと彼のキャラに合ってて良かった。

 それと、もちろんメグミを演じた上野樹里
 今回のぼけ〜っとしたキャラも、すげーハマってんなぁ。聡史のサイン会で、サユリと一緒に並ぶ「ダブル・ダメ女の共演」はすごく楽しかった。


 映画としてはいい点数はあげられないが、個人的には「地味ダメ女を演じる中谷美紀と上野樹里」だけ目当てで観に行ったので、その意味ではそれなりに楽しめたかな。

 ただ、変身後の中谷が全然綺麗に撮れてないのにはガッカリ。『嫌われ松子〜』のDVD観た後だっただけに余計に。

 もちろん、サユリの着地点は「いい女になること」よりも「生身の自分・相手ときちんと向き合うこと」だし、映画の着地点は「サユリを綺麗に見せること」ではなく「とにかく恋を成就させること」なので、問題ないっちゃないんだが、それにしても、ねぇ。

 …もう1回松子観よ。
2006.12.21 Thursday 01:39 | comments(0) | - | 映画 | 

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2017.07.24 Monday 01:39 | - | - | - |